2018年12月29日
できるだけ費用を抑えたいけれど、銀歯はギラギラ光って気になると思ったことはありませんか?
以前は自費の診療だったハイブリットという素材が平成26年から条件を満たした時に保険の中で使用することができるようになりました。
そこで今回はハイブリットの素材や適応条件に付いて詳しくご紹介します。
【ハイブリットとは?】
ハイブリットとは歯科用樹脂とセラミックを配合した素材です。
セラミックは硬すぎて、かみ合わせの歯に負担をかけてしまうというデメリットがあり、歯科用樹脂は経年変化で変色しやすく割れやすいという点がありました。
ハイブリットは歯科用樹脂のクッション性とセラミックの審美性を持った素材です。
ただ、セラミックのみの素材と比較すると透明感が少ないことはありますが、銀歯と比較すると白くすることができて周りの歯となじむので、保険の中で治療したい場合の選択肢として検討してみましょう。
【保険適応の条件】
すべての歯を白くすることができるわけではなく、前から数えて4番目5番目までの歯を白くすることができます。
また平成29年には6番目の歯まで白くすることができるようになりましたが、上下左右の7番目の歯まであり、かみ合わせがしっかりとすることが条件になります。
ただ、健康な歯を削って被せる場合には保険が適応になりません。
また部分的な被せものではなく、全体的な被せものの場合に保険適応になります。
銀歯の場合には3割負担で3500円程度ですが、このハイブリットの場合には9000円程度の費用で治療することができます。
【保険適応のCADCAM冠】
保険適応でできるハイブリットセラミックは、CADCAMという機械で作製されます。
この機械はハイブリットセラミックのブロックを削り出して作製することができます。
また人が行っていた工程を機械で行うことができるので、納期を早くすることができるようになりました。
ハイブリットはセラミックに比べると透明感が少ないのと、少しずつ黄ばむことがあるので前歯には適していませんが、奥歯を白くしたい場合で費用を抑えたい場合におすすめの素材です。
素材に迷ったら、治療する場所と他のセラミックの素材ともメリット・デメリットを比較して検討しましょう。
セラミックの素材も進化して色々なものが出ています。
費用は高いですが、その分変色しにくいことや透明感があることなどメリットも多くあります。
被せものはケアをしてお口の状況が良いと長く使用することができるので、その点も含めて検討してくださいね。