2018年12月26日
保険の治療でできる被せ物は素材に制限がありますが、最近では保険外の治療でさまざまな選択肢が増えてきました。
特に銀歯は保険の中でできるメリットがありますが、見た目が目立ってしまうなどのストレスがあり、自然な天然歯に近い素材を選ぶ方も増えてきています。
どの素材にはメリット・デメリットがあるので、比較してご自分にはどの素材が合うか検討してみてくだざいね。
その中で今回は『メタルボンド』についてご紹介します。
【メタルボンドとは】
メタルボンドとは内側が金属で外側がセラミックの素材の被せものです。
外側がセラミックなので、セラミック部分は変色もなく、天然歯に近い色を再現することができます。
そして内側が金属なので、強度があり奥歯などでも使用することができる素材です。
ただ、内側の金属の素材によっては、金属アレルギーのリスクや金属が溶けだして歯ぐきが黒ずんでしまうことがあります。
〈メリット〉
1 セラミックの中で費用が安い
セラミックにもいくつか種類がありますが、メタルボンドはセラミックの中では比較的費用を抑えて作製することができます。
2 強度があるので、どの部分でも使用することができる
奥歯やブリッジなどは強度が必要になるので、素材が限られてきますが、メタルボンドはどの部位でも使用することができます。
3 表面がセラミックなので変色せず、見た目が良い
前歯は保険でも白い歯を入れることができますが、表面が歯科用樹脂を使用するので、経年変化で少しずつ色が黄ばんだように変色してしまいます。
メタルボンドは表面がセラミックなので、変色することなく、見た目が良いです。
〈デメリット〉
1 金属アレルギーをひきおこすリスクがある
内側の金属によっては金属イオンが少しずつ溶けだしてしまうことがあります。
その微量な金属がたまり続けて、体が拒絶反応を示した時に金属アレルギーを発症します。
2 歯ぐきが黒ずんで見えることがある
歯ぐきが痩せて下がってくると、歯ぐきの境目の金属が黒く見えることがあります。
3 裏側から金属が見える
表面は白くきれいですが、裏側は金属なので審美性が気になる方は避けた方が良いでしょう。
メタルボンドはセラミックを使用したい場合で、強度が必要な時や費用を抑えたい時に向いている素材です。
ただデメリットもあるので、選択する時にはデメリットも把握した上でメタルボンドを選びましょう。
被せものは長く使用することも考えて選ぶと安心ですね。