2018年12月17日
歯槽膿漏は自覚症状が少なく、いつのまにか進行してしまいます。
今回は自分では気付きにくい歯槽膿漏の進行をご説明しますので気になる症状がある方は参考にしてみてくださいね。
【歯槽膿漏が進行すると?】
・歯槽膿漏の初期の症状
歯ぐきが腫れる場合や出血することがあります。
自覚症状がほとんどないので、自分で気づくことが少なく、歯科医院の定期検診で見つかることが多い段階です。
まだ歯ぐきに炎症がとどまっている段階で歯周ポケットも3ミリ程度です。
・歯槽膿漏の軽度の症状
歯ぐきの炎症が進行して歯周ポケットが3ミリ~5ミリ程度になります。
歯周ポケットが深くなるので、深い部分にプラークが着きやすくなります。
この段階になると、細菌が歯周組織を破壊しはじめて、歯を支えている骨を少しずつ溶かし始める段階です。
まだ、自覚症状が少なく気づかないことも少なくありません。
・歯槽膿漏の中度の症状
さらに症状が進み、歯周ポケットが4ミリ~7ミリと深くなります。
歯を支えている骨が溶けてきて歯が揺れることもあります。
また、歯ぐきが退縮してきて『知覚過敏』の症状がでることがあります。
また歯ぐきの腫れ、出血、排膿の症状がでてきます。
自覚症状もあり、歯槽膿漏も進行している状態です。
早めに歯科医院に受診しましょう。
・歯槽膿漏の重度の症状
歯槽膿漏がかなり進行して歯周ポケットも6ミリ以上です。
歯を支える骨がかなり溶けている段階で歯がグラグラしてひどくなると歯が抜けてしまうこともあります。
かむと痛みが出るので食事をしにくくなります。
【歯槽膿漏は治療が必要】
歯周ポケットが深くなってそのまま放置しても症状が改善することはありません。
特に歯槽膿漏が進行していると、歯周ポケットの深い部分に汚れが着いていることも多く、細菌の温床になってしまうためしっかり除去することが大切です。
また、歯科医院で歯槽膿漏の原因であるプラークを除去して汚れがつかない環境を維持するために自宅での毎日のケアが大切です。
その他には歯槽膿漏が悪化する歯周病菌の検査をして、薬や歯磨き粉で除菌する『歯周内科治療』も出てきています。
何もせずに放置すると、一時的に症状が落ち着くことはありますが、原因を対処しているわけではないので、歯槽膿漏がどんどん進行して、ひどくなると歯を失ってしまう原因になります。
自覚症状があまりなくても、出血や腫れなどの症状が出た場合には歯科医院を受診しましょう。