2018年12月23日
歯槽膿漏はさまざまな症状をひきおこします。
出血や腫れなどの症状の他に、冷たいものや熱いものがしみる『知覚過敏』の症状が出ることもあります。
そこで今回は知覚過敏と歯槽膿漏の関係についてご紹介しますので参考にしてみてくださいね。
【知覚過敏とは?】
むし歯ではないのに冷たいものがしみたことはありませんか?
その症状は『知覚過敏』の可能性があります。
歯は通常エナメル質や歯ぐきで覆われていますが、歯ぐきが退縮した場合や、エナメル質が摩耗することで、歯の根元の象牙質の部分が露出して冷たいものの刺激でしみる『知覚過敏』を起こしてしまいます。
〈原因1 歯槽膿漏〉
歯槽膿漏が進行すると歯周ポケットが深くなります。
それに伴い、歯周組織も退縮していき、通常歯ぐきで覆われている部分が出てきてしまい、『知覚過敏』の症状をひきおこしてしまいます。
歯周ポケットが深くならないようにするには、歯ぐきの境目の汚れを除去して、きれいな状態を維持することが大切なので、毎日のケアが必要です。
歯槽膿漏は、歯ぐきの腫れや出血以外にも進行すると歯がのびた様にみえることがあります。
これは歯ぐきが退縮して歯が長く見えるためで、この状態になると知覚過敏になることが多くなります。
〈原因2 強すぎるブラッシング〉
歯ブラシには適度な力加減が必要です。
プラークを除去しようと力まかせにゴシゴシみがくと、歯ぐきを傷つけてしまい、退縮する原因になります。
ゴシゴシ強く磨くくせがある方は、歯ブラシのストロークも大きなことが多く細かな部分に汚れが残ってしまうことも少なくありません。
そのため、ブラッシングは鉛筆を持つように行うと力が分散されやすくなりますし、意識して細かく磨くことで強すぎるブラッシングを防いで知覚過敏の予防になります。
〈原因3 強い食いしばり〉
無意識のうちに強く食いしばりを続けていると、エナメル質がすり減る場合やあごの負担がかかるほか歯ぐきにもダメージを与えることがあります。
強い食いしばりを続けていると、歯ぐきが退縮して『知覚過敏』の症状をひきおこしてしまうのです。
食いしばりはストレスがかかった場合や無意識の寝ている時に起こることが多く、自分でコントロールすることが難しいこともあります。
その場合にはマウスピースを作製して歯を保護してあげましょう。
冷たいものや熱いものがしみる症状が出た時には『むし歯』以外にも『知覚過敏』の可能性もあります。
知覚過敏は歯と歯ぐきの境目に起こることが多いので、どの部分に痛みがあるか確認しましょう。
痛みがある場合には早めに歯科医院を受診することをおすすめします。