2018年11月13日
歯を削るより予防をしていく『予防歯科』の取り組みが広がっています。
特に子どもの歯は予防してむし歯にならないようにしていくことが大切です。
そこで今回はむし歯予防のシーラントについて詳しくご紹介します。
【シーラントって何?】
奥歯の溝の部分は磨き残しが多くなってしまうことが多く、むし歯になりやすい部分です。
シーラントはその奥歯の溝の部分をプラスチックの材料で詰めて汚れが着きにくくする方法です。
むし歯になりやすい奥歯の部分を削らずに詰めることで、むし歯のリスクを減らし、予防をすることができるので小児歯科ではシーラントを推奨しています。
またシーラントは保険の中で治療をすることができるので、費用面の負担も少なく安心です。
【シーラントがおすすめの時期】
シーラントをおすすめしている時期は『歯が生えてくる時期』です。
歯が生えてきたばかりの頃はまだ歯が柔らかく、むし歯になりやすい状態なので予防することが大切です。
またできるだけ早い段階で歯にシーラントをするとむし歯のリスクを下げてくれるので、おすすめです。
そのため、乳歯が生えてきた段階と永久歯が生えてきたら歯を守るためにシーラントをしましょう。
特に永久歯は乳歯に比べて溝も深いのでできるだけ早めにシーラントをしてあげましょう。
【シーラントの注意点】
シーラントはむし歯に効果的といわれていますが、永久的なものではありません。
歯を削って詰めているわけではないので、食事の環境によっては外れてしまうこともあります。
特に粘着性のあるチューイングキャンディなどは外れやすいので注意が必要です。
定期的な検診を受けてシーラントが外れていないか確認しましょう。
もし外れていた場合にもすぐにつけなおすことができます。
また、他の部分に汚れが着いていないか、むし歯になっていないかなど確認することができるので、3か月~6か月に1度は定期検診を受けましょう。
シーラントはむし歯予防を目的に行っています。
子どもの歯はまだ歯磨きが十分ではないことも多いので、シーラントで歯を守ってあげましょう。
また小学校の低学年のうちは、少しずつ自分で磨くようになってくる時期ですが、親御さんが最後のチェックをしてあげると安心ですね。
シーラントはむし歯の治療と違い、削る必要がないので、痛みなどもなく、その後の歯科医院に対するイメージも悪くなることが少ないのでおすすめします。