2018年12月02日
矯正治療は費用も期間もかかるので、きれいな歯並びを維持したいですよね。
ただ、歯は少しずつ動いているので、矯正後そのままでは「後戻り」してしまうこともあります。
そこで今回は矯正後の後戻りについてご説明します。
【矯正後の後戻りとは?】
歯はお口の環境によって少しずつ動くことがあります。
矯正が終わった後には歯を固定させる「保定期間」を設けますが、この期間が十分でない場合や、日常の癖が原因で少しずつ後戻りしてしまう可能性があります。
ただその様な状況にならないように矯正中から癖を改善し、少しでも歯が動いてきた場合には後戻り防止の「リテーナー」を使用して矯正後も歯並びを維持していきます。
【後戻りしやすい癖】
・舌で歯を押す癖
舌の筋力が弱いと舌で歯を押してしまい、矯正後の歯並びの後戻りの原因になってしまいます。
舌の正しい位置は上あごの出ている部分についていることが正しいのでその位置につけ
る様にしましょう。
・爪かみ
爪かみの癖があると前歯が押されてしまい、前歯が出てきてしまいます。
爪かみの癖はすぐに治すようにしましょう。
・毎回同じ方向でかむ癖
毎回同じ方向ばかりでかんでしまうと片側に負担がかかりかみ合わせのバランスが崩れてしまいます。
かみ合わせが悪くなってくると歯並びに影響を与えてしまうので両方でバランス良く食事しましょう。
・歯ぎしり
歯ぎしりはストレスがかかって無意識にしてしまう場合や寝ている時に強くかんでしま
い、大きな力がかかってしまいます。
歯ぎしりであごに負担がかかるとかみ合わせにも影響を及ぼして歯並びにも影響を与えます。
歯ぎしりをしている場合には「マウスピース」を使用して歯を保護してあげましょう。
【後戻り防止のリテーナーとは?】
リテーナーとは矯正治療後その歯並びを固定する装置です。
矯正治療後歯並びが整っても、歯は元に合った位置に戻そうとする働きをします。
この後戻りを防止するために「リテーナー」が必要なのです。
リテーナーに取り外しすることができるタイプと固定式のタイプがありますが、平均で2年程度使用して歯をしっかりと安定させます。
「リテーナー」は矯正の最後の仕上げとして大切なプロセスです。
矯正は歯並びがきれいになったから終わりではなく、後戻りがないか確認し、お口の中の汚れがないか確認するために定期的に検診をすることをおすすめします。
定期検診を受けることで小さな乱れもすぐに対処することができるので安心です。