ドクターコラム

自分に合った歯磨き粉の選び方

2018年11月01日

歯磨き粉にもたくさん種類がありますが、それぞれ特徴があります。
入っている成分で効果も違うので、自分に合った歯磨き粉を選びたいですね。

そこで今回は自分に合った歯磨き粉の選び方についてご紹介します。

 

【効果1 むし歯対策】

むし歯を予防するのはフッ素が効果的です。
フッ素の効果は
① 歯から溶け出したリンやカルシウムの再石灰化を促進します。
② むし歯の原因である酸に溶けにくくなるように歯質を強化します。
③ むし歯の原因菌の働きを弱めて、むし歯の原因である酸の量を少なくします。

〈フッ素の成分〉
・フッ化ナトリウム
・モノフルオロリン酸ナトリウム

 

【効果2 知覚過敏対策】

知覚過敏は歯周病などで歯ぐきが退縮する場合や強い歯ぎしりなどでエナメル質が削れてしまい、歯の内部の象牙質が出てしみてしまう状態です。

冷たいものなどの刺激が伝わらないようにコーティングすることでしみる症状を緩和します。

〈知覚過敏に有効な成分〉
・ハイドロキシアパタイト
・乳酸アルミニウム
・硝酸カリウム

 

【効果3 着色除去】

着色しやすい食べ物や飲み物を摂取することで、歯の表面に着色汚れが着いてしまうことがあります。
歯科医院で着色を除去することは可能ですが、自宅でも着色をケアすることができる『ホワイトニング歯磨き粉』があります。

これは研磨剤が配合されているものが多く、研磨剤が多く配合されているものは歯の表面を傷つけるリスクがあり、その部分に汚れが着きやすくなってしまうので注意が必要です。

ホワイトニング歯磨きの中には『ハイドロキシアパタイト』が多く含まれていて再石灰化を促進し、歯の細かな傷を修復して着色自体を着きにくくするものもあるのでおすすめです。

〈着色に有効な成分〉
・炭酸水素ナトリウム
・炭酸カルシウム
・無水ケイ素
・ハイドロキシアパタイト

 

【効果4 歯周病対策】

歯周病は歯周病菌が歯ぐきに炎症を起こす場合や進行するとあごの骨を溶かして歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。

歯周病菌はプラークをえさにして増殖するので、歯ブラシでしっかり汚れを除去することが大切ですが、歯磨き粉は殺菌成分を多く含んでいるものを選ぶと良いでしょう。

〈殺菌効果の成分〉
・IPMP(イソプロピルメチルフェノール)
・CPC (塩化セチルビリジウム)
・塩酸クロルヘキシジン

この様に歯磨き粉には入っている成分で効果が変わってきます。
毎日使う歯磨き粉なので、自分の症状に合ったものを選んで効果的に使いましょう。

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